Made in YONEZAWA  力織機も作っちゃう !?

  • 2020.07.14 Tuesday
  • 17:17

JUGEMテーマ:伝統工芸

 

赤い屋根の織物工場

今日は 雨 です

 

動力で動く織機を 力織機 といいます。

機械油のにおいと、

轟音とどろく現場から

詩的なキモノの世界が広がるのですから

おもしろいことです。

 

 

男性は、たて糸の下に潜り込んで作業をしています。

 

織物は、よこ糸の管が入っている 

シャトル(杼) が

上下するたて糸の間を走ることで

織られていきます。

 

いくつかのシャトルの動きを

コントロールするのが、この部分です。

 

小さな金属のカードが沢山連なって

キャタピラのようになっています。

紋板(もんいた)と呼びます。

 

 

表面に突起がついていたり、なかったり。

それが信号となって

シャトルが飛んでいったり

じっとしていたりします。

 

今回は、長い紋板がスムーズに

動くように作業をしているとのこと。

 

万が一、どこかに触れて

流れが滞ってしまえば

シャトルが出なかったり

事故を起こすことになります。

 

絶妙なタイミングで

たて糸とよこ糸が交差するために。

 

 

「コンピューターで制御」

じゃないところが、可愛かったりしますね。

 

 

この織機。

驚くべきことに、米沢で作られていました。

 

織機から、made in YONEZAWA

 

いよいよ面白くなってきました。

次回に続きます。

 

近藤里美でした。

 


 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マジックが飛び交う織物工場

  • 2020.07.08 Wednesday
  • 15:07

kokechan.jpg

 

赤い屋根の織物工場

雨が降っています。

 

湿気の多いこの時期

呉服の反物を扱う上で、

なかなか気を遣う季節です。

 

ところが、「糸」を扱うには

良い季節といえます。

 

乾燥している環境ですと、

様々な悪影響がでてしまうのです。

糸返し、整経作業では静電気が起きて

糸がフワフワとあらぬところに

くっついたり、切れやすくなったり。

織りの工程でも、静電気が起きやすくなると

糸がくっついて傷ができてしまうことも。

 

そんな心配をする必要がないのですから

ありがたい季節です。

 

さて先日お話しました 木枠 

の話の続きです。

 

毎日扱っていると、こんなことが出来る。

神業 カミワザ のような光景を

目にします。

 

18wakumochi-1.jpg

 

長く積み上げ、横に収納されている

カラの木枠を2列一緒にガシッと

一度につかむ。

 

 

18wakumochi-2.jpg

 

そしてそのまま、足元のアレヤコレヤを

乗り越えて移動します。

 

18wakumochi-3.jpg

 

糸返し場の台に一列置き、

移動して、また一列を置く。

いとも簡単に。

目にもとまらぬ速さで。

 

 

「何個か決まっているもの?」

 

「9個ずつ置いてありますから、2列で18個です!」

 

その答えも、作業もキビキビとしていて、

迷い など微塵もありません。

スバラシイ。

 

もう一つ。こちらの画像をご覧ください。

名付けて 「木枠20個持ち」

 

一番下の段が6個。

枠と枠の間に次の段を積んでいきます。

5段積んだところで、ちょうど

20個になります。

こんな数字のマジック、

いったい誰が考えたのでしょう。

 

整経作業では、数十個の枠が必要となります。

時には100個を超えることもあります。

20個ずつ積み上げられれば、

数えることも楽になりますね。

 

 

20wakumochi.jpg

 

糸は軽いといえども、

この状態で移動するには

技術が必要です。

時には工場と工場、

数十メートルを移動します。

 

私、個人的には度胸がとても必要かと…。

初めてトライしたときは

顔から火が出るほど

アガりました。

いまだ2メートル以上の移動は

したことがありません。

 

 

マジックのような技術が飛び交う

赤い屋根の織物工場。

今日も真摯に、機が織られています。

 

近藤里美でした。

 

 

2020.7.8.akaiyane.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノコギリ屋根のそのわけは?

  • 2020.06.25 Thursday
  • 15:15

JUGEMテーマ:地域/ローカル

 

赤い屋根の織物工場

 

赤い屋根の織物工場。

今日も機音が聞こえています。

 

織物工場といえば ノコギリ屋根。

外から見ると上の方に小さな窓がいくつか並んでいます。

明かりをとるためのこの窓は、北側にだけ配置されています。

それを横から見ると、ちょうどノコギリの刃のような形をしているのです。

 

 

明かりとりの窓ならば、南向きが良いのに、と思うのですが、

織物工場としては、北側から入る光がとても大切なのです。

北側から入る光は、安定していて目に優しいと言われます。

コントラストが強すぎないのでしょう。

 

「糸を見るときは、北の光で見ること。」

 

織り上がった反物を検品するときも、

北側の窓に向って行うのが良いとのこと。

 

 

さて、ノコギリ屋根の中はどのようになっているでしょう。

一番高いところで、約7メートルあります。

一般住宅でしたら二階建ての高さですね。

なぜこのように天井が高いのでしょうか。

 

 

織機の上に、ジャガードという装置がついているからです。

たて糸を上に引くことで、紋柄を出す装置です。

紋柄のデーターが彫られた、紋紙の交換や、

ジャガード装置のメンテナンスもあります。

そのための、足場が組まれています。

 

今回、撮影のために登ってみました。

何年かぶりの登壇。

少し足が震えました。

下を映した画像がないのは、ご勘弁下さい。

 

 

 

「天井の高い織物工場は、紋柄の織物が織られている。」

 

そのような訳で、この織物工場の天井は高く、

ノコギリ屋根の形をしているのです。

 

ノコギリ屋根と冬期間、雪とのお話など、また次回に。

近藤里美でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四角?六角? 木枠のはなし

  • 2020.06.17 Wednesday
  • 18:10

 

今日は織物工場には欠かせない機料品(=道具)のひとつ、

(わく) についての話です。

 

糸は綛(かせ)の状態で工場に運ばれてきます。

綛を枠に返して、たて糸を準備したり、

更に小管(こくだ)に巻き返して、よこ糸として使われます。

 

木で出来ているので、木枠(きわく)とも呼びます。

 

柱が4本の 四角枠(しかくわく)

柱が6本の 六角枠(ろっかくわく) の二種類があります。

 

 

 

四角枠の高さは約17センチ。

対角は約12センチ。

外周は約34センチです。

 

六角枠の高さは約18センチ。

対角は約11センチ。

外周は約33センチです。

 

サイズ的にはほぼ同じですね。

 

 

主に帯を織るこの工場では、

1,000個ほどの枠を使っています。

 

四角枠は比較的細い糸用。

六角枠は比較的太い糸用、と使い分けています。

 

さて、この枠の材料は何でしょうか。

朴木(ほうのき)です。

 

葉っぱは大きくて広く、殺菌作用があるそうです。

朴葉寿司、朴葉味噌、朴葉焼きなど、郷土料理にでてきます。

葉っぱは馴染みがありますね。

 

 

地元の機料品屋さんに伺ってみました。

 

朴木は糸との相性が良く、

織物で使う多くの機料品、道具に使われているそうです。

例えば、綾棒(あやぼう)、半綜絖を掛ける棒、

綛をたたいて開くための たたき棒。

高機の男巻き部分、けん丁部分。

綜絖枠、おさかまち、の杼わたり部分等々。

直接、糸が触れる部分に朴木は使われています。

 

 

広幅の織機になると、綾棒が、長く必要になります。

糸が引っかからず、反りもでない為、朴木が使われます。

 

「最近は、長い材料が手に入りにくくなったけどね。」

 

くだんの機料品屋さん。

ご自宅の外塀にも使っておられるとのこと。

外塀に朴木使うのは珍しいそうですが、

日頃愛着のあるこの木だからこそ、のオーダーだったそうです。

 

工場でも毎日お世話になっている朴木の枠ですが

カモシカのあしのように端が黒くなっています。

 

 

これは、糸が引っかからないように、ささくれなどないように

定期的に紙やすりで磨いたり、焼きを入れたりしている為です。

釘が抜けたり、壊れてしまったら、修理して大切に使っています。

 

今日はこれまで。

枠については、まだまだ掘りたい話がたくさんあります。

それは、またの機会としましょう。

 

近藤里美でした。

 

 

 

<五加木> 食べてよし、染めてよし 眺めてよし

  • 2020.06.15 Monday
  • 15:01

JUGEMテーマ:郷土料理

ウコギの葉

 

米沢市に多くみられる生垣といえば、コレ。

 

「五加木」 ウコギ 

 

米沢藩九代藩主 上杉鷹山 が生垣として奨励しました。

トゲがありますから、不用意に触るとケガをします。

生垣として大変優秀なのですが、そればかりではありません。

 

このウコギ、今の時期は新芽を切和えにしたり、

天ぷらにしたり、ウコギごはんにしたり、と

食卓を彩ってくれます。

 

今日はお天気が良いので、朝のうちに新芽を摘んできました。

切和えを作ろうと思います。

まず、摘むのは黄緑色の新芽です。

さっと洗って塩を入れたお湯にくぐらせます。

5秒ぐらいです。

すぐに冷水にとり、ぎゅっと水分を絞ります。

 


 

細かく切ったクルミと味噌と一緒に和えます。

 

 

出来上がりはこんな感じです。

触感を楽しみたいので、比較的大振りに作りました。

ごはんのお供にしたいので、砂糖はなしです。

 

こんな美味しいウコギを使って、糸を染めてみました。

ウコギ染めです。

絹糸に染めました。アルミ媒染です。

着尺にも、帯にも出来そうです。

 

 

赤い屋根の織物工場

青い空とウコギの垣根が似合います。

食べてよし、染めてよし、眺めてよし。

先人の知恵は素晴らしい。

 

赤い屋根の織物工場

 

近藤里美でした。

では、またの機会に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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