サイト、ブログが新しくなりました。
ブックマークお願い致します。
近賢織物有限会社 新コーポレイトサイト https://konken-orimono.jp
新ブログ https://konken-orimono.jp/blog/
織物を織るための準備作業として、糸返しがあります。
カセの状態から、紙管や糸枠に巻きなおしていく作業です。
更に経糸、緯糸の準備作業にうつることになります。
この度3台の力強い仲間が増えました。
鉄で出来た重いマシーンです。
男性スタッフが力を合わせて声掛けをしながら設置してくれました。
さて、この機械たちはどんな仕事をしてくれるのでしょうか。
1台目はワインダーといって、カセ糸を紙管に巻く機械です。
織物を織るための準備として「糸返し」がありますが、
カセ糸の状態から紙管や糸枠に巻きなおしていく作業です。
ワインダーは紙管に巻きなおしていく機械です。
一度に6カセが掛けられます。
2台目、3代目は、緯糸用の小管を巻くマシ−ンです。
それぞれ一度に4本、2本の小管を巻くことができます。
違う種類の小管に対応しています。
これで機動力もアップしていくと期待しています。
近藤里美でした。
]]>JUGEMテーマ:伝統工芸
こんにちは。赤い屋根の織物工場 近藤里美です。
コロナ禍の中で二度目のゴールデンウィークがやってきます。
例年でしたら、上杉まつりの季節です。
民謡流し、子供たちの鼓笛隊によるパレード
、時代の衣裳を着てねり歩く、上杉行列、
それに伴って賑やかに流される音楽など。
米沢はお祭り一色となります。
上杉神社周辺では屋台が並びます。
松川河川敷では、川中島合戦も行われて、
その勇壮な音が、住宅地のここまで流れてきて。
心もウキウキ、じっと何かしているのが
出来なくなってくるのですが。
今年は淡々と、畑仕事に従事出来そうですね。
と言いましても、花粉症の私は外仕事が苦手です。
昨年に引き続き、パソコンと仲良くなりそうな気配です。
出張もままならない、この一年。
近賢織物有限会社では、ITに力をいれてきました。
まず、会計ソフトを新しくしました。
商品登録から新規で入力が必要でしたので、
データの移行と確認作業、新旧二つのソフトを
同時に使用しながら運用状況を確認したりしました。
次にコーポレイトサイトを新しくしました。
スマーとフォンに対応した形にするためです。
こちらはまだ進行中、建設中ですが、既に公開しております。
ぜひご覧頂きたいと思います。
そして、2月にはオンラインシヨップを
オープン致しました。
オープンまでは、商品の手配、写真撮影、加工、データの
やり取りなど、そのほかにも運送、決済等々と作業は沢山あるのですね。
SNSもしっかりやってみようということで、
更に画像の管理等が必要になりました。
いつのまにか、パソコンの台数も容量も増えました。
画像、イラスト加工にもトライしております。
オンラインでの打ち合わせ、講習会も体験し、
動画番組制作もさせて頂きました。
こうしてみますと、もう後戻りはできません。
これを心から面白がってどんどん進めていくだけ、
という気が致します。
いち消費者としても、いろんな場面で
以前とは違った商品に心惹かれる自分がいます。
近賢織物有限会社のこれからの製品は、
先人からの伝統を活かしながらも、
新しい時代に生きる私たちの心に寄り添う
織物であることが求められることでしょう。
新しくて、楽しいことを考えながら、
ゴールデンウィークを過ごしたいと思います。
どうぞ、素敵なお休みをお過ごしください。
赤い屋根の織物工場、近藤里美でした。
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こんにちは。
近賢織物有限会社 近藤哲夫です。
誂(あつらえ)の角帯のご注文頂きました。
宝来屋ではこれまで沢山の誂の角帯を作らせて頂いております。
かつての資料や現在販売している角帯もありますから、
どの規格で表現すればいいかの参考は沢山あります。
その作り方の手順は・・・
1、その中から最適と思われる企画を選択し、
たて糸を決定し、糸量を計算します。
2、企画に合わせて、織組織を決定し
紋データを作ります。
3、糸を購入し、指定の配色に染め出しします。
4、たて糸を並べる整経(せいけい)の順番を
分かりやすく指示書に書込みます。
5、染め上がった糸をたて糸よこ糸、
それぞれ枠に返していきます。
6、指示書に基づいて、たて糸を並べていきます。
7、織機に、たて糸を設置して準備します。
8、紋データをのせて織上がりの確認をします。
うまくいかないときにはデーターの修正を加えます。
9、本番、織りの作業に入ります。
10、織上がりを検査し糸の飛び出しなどがあれば
修正して完成です。
貴方だけのオリジナルの角帯も注文頂けます。
こちらもご覧ください。
JUGEMテーマ:伝統工芸
近賢織物有限会社
近藤哲夫でした。
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赤い屋根の織物工場 近藤里美です。
桜の便りが全国各地から届いています。
米沢市馬場町は山形大学工学部の近くにありまして、
新しく米沢にいらした学生さんたちの姿を
微笑ましく拝見しています。
何か新しく始めたい季節であります。
というわけで、ホームページを新しくしてみました。
近賢織物有限会社 新しいホームページ
大きく変わったところは、スマホ対応したところです。
スマホで見るときには、親指と人差し指を伸ばして
拡大してご覧いただいてました。
画面サイズに対応しましたので、少し見やすく
なったと思います。
画像、記事の差し替えも、柔軟に出来るそうです。
実はまだ勉強中ですが、ウェブデザイナーさんの
お力を借りてバッチリ進めていければ、と考えています。
ロゴマークも新調させて頂きました。
素敵なデザイナーさんにお願いしました。
当社の歴史や、事業内容、大切にしているところなど
何度も打合せをして、制作して頂きました。
レトロな雰囲気ながらも、新しいさを感じます。
大事に使っていきます。
引越ししたばかりで、現在進行形でもありますが
新しいサイトもお気に入りに加えて下さい。
今後とも宜しくお願いします。
赤い屋根の織物工場 近藤里美
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各地から、さくら開花の便りが届いています。
山形県米沢市では、まだ残雪があちらこちらに
あるものの、ひざしはすっかり春です。
2月1日にオンラインショップを開設しました。
この度、山形新聞に掲載して頂きました。
「赤い屋根の織物工場」
和装の生地を製織している近賢織物有限会社です。
一方、「日常生活の中で使えるものも欲しい」との
ご要望があり、製品の開発を続けておりました。
この度、各機関様々なご支援を頂きながら
オンラインショップの開設となりました。
【大切なあの人に贈りたい】
身近な方々に贈り物として。
【頑張っている自分に】
明日、ウキウキしちゃうものを。
生まれたてのショップです。
皆様に楽しんで頂けるように、企画して参ります。
どうぞご愛顧下さいませ。
赤い屋根の織物工場
店長 近藤里美
]]>JUGEMテーマ:伝統工芸
近賢織物有限会社 近藤哲夫です。
雪の米沢から一転して雅の世界へ。
業者さん対象の販売会で京都に来ております。
朝6時の気温は3度でやや寒いものの、
もちろん雪も有りません。
京都には着物関連の問屋さんが沢山あります。
年に数回、米沢産地の商品販売会に
参加しております。
お買い求め頂くのが一番の目的ですが、
これから作る新作のアイディアを頂くのも
大事な仕事です。
さぁて、帰米してから何を作ろうかしら???
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2月も中旬となれば、雪もそろそろお終いです。
いや、そうして欲しいです。
来週もまた雪の予報ですが・・・。
とにかく今年は降りました。降りました。
高い工場の屋根に、届く勢いです。
そのような中で織物を織っています。
さて、私たちの工場は、米沢市の南部地区にあります。
更に南、米沢盆地の南にあるのが兜山です。
通勤、通学の途中にその姿を見ることができます。
標高は1199m。
上杉家が米沢に移封された際に
直江兼続が、山頂から城下を眺めて
道路、屋敷、堰の配置などの町割りを
決めたといわれています。
南に向かうとストーンと兜山が見えるのは
気持ちの良いほどです。
吹雪となればその姿は隠れてしまい
本当に心細い日々を送ることになります。
晴れ間がのぞくと神々しい姿が見えます。
雪を頂いた姿はまるで米沢の守り神のよう。
力を頂ける山です。
あと少しで雪が解けて、待ちに待った春。
私共も生まれ変わったつもりで新しい時代を
作っていきたいと思っております。
兜山を拝みながら。
赤い屋根の織物織工場
近藤近里美でした。
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JUGEMテーマ:伝統工芸
令和3年、明けましておめでとうございます。
暖冬だった昨年とは打って変わって
がっちりと雪が降っています。
もうすぐ、屋根と同じ高さになってしまう程です。
お年賀に頂戴しました高崎市の達磨に
目を入れているのは、社長の近藤です。
今年もよい織物が織れますように。
そして商売が繁盛しますように。
皆々様が幸せな一年になりますように。
もりもり祈念致します。
工場では、ブルーヒーターがフル回転しています。
冷房は電力ですが、暖房はこちらです。
熱量が良いですね。
ぬくもり感が違います。
毎日灯油を入れてくれるスタッフに
感謝感謝であります。
タテ糸を準備しています。
目の覚めるような色に元気をもらえます。
鉄の接続部分が緩んでしまったので
管巻き機が動かないのだそうです。
床板を外してもぐりこみ
力いっぱいハンマーを振っています。
まさに縁の下の力持ち。
帯を織っています。
工場に響き渡るこの音が私たちの
エネルギーになっていきます。
深い雪の中で暮らす私たちにとって
春の訪れほど嬉しいものはありません。
啓翁桜に思いをのせて、毎日機を織って参ります。
本年も宜しくお願い申し上げます。
赤い屋根の織物工場
近藤里美でした。
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JUGEMテーマ:伝統工芸
糸切鋏 イトキリバサミ
握り鋏 ニギリバサミ
手鋏 テバサミ
色々な呼び方がありますが、
織物を織るときは、
欠かせない鋏です。
長さ11?ほど。
よく見ると、スタッフの皆さんは
ちょっと違った鋏を使っていたりします。
どんな鋏をどんな風に使っているのか、
聞いてみました。
「本当は、先丸を使わなければ
いけないんだけど・・・。」
入社して最初に渡される鋏は先が丸いのです。
それは、不用意に他の糸を傷つけないためです。
ですが、場合によっては、先がとがった鋏を
使うこともあるようです。
織り上がった反物を点検、仕上げの作業を
しているスタッフの談です。
耳から出ている緯糸を引きながら
ぎりぎりのところを狙って切ったり。
ループ状の糸の和に鋏の先を入れて切ったり。
そんなときは、先がとがっていたほうが
具合がよいようです。
そして、機織りをするときは、
なんといっても先丸の鋏です。
織りのスタッフが教えてくれました。
「切れ味はいいですよ。でも、4〜5年
使っているから、そろそろ新しいのに
しようかな。」」
「新しいのを使うときは、最初は切れすぎて
怖いくらいだけど、だんだんと手に馴染んできて
切れ味も丁度よくなるのよ。」
「でね、使いやすくなったなぁ、と思って
使っていると、折れてくるんだなぁ。」
折れる?
工場のスタッフに聞くと、結構な人が
体験しているようでした。
ばっさりですね。
ここまで使ってもらえたら
鋏も本望なのではないでしょうか。
こちらの鋏はネジがついています。
3年ぐらい使用しているそうです。
ネジを外して研ぎながら使っているとのこと。
研いだ刃がキラリンと光っていました。
さて、今度は経糸を準備する工程です。
ここでは、一本二本の糸ではなく、
何十本という糸の束を一度に切っていきます。
「間違って、一回でも落としてしまうと
切れない箇所が出てくるんです。
歪み? 刃がかける? とにかく切れなく
なってしまうんです。」
男性スタッフが鋏を見せてくれました。
「準備工程の鋏は、バネがやられる。
これでないとダメなのよ。」
屈強な鋏です。
「はい、これは悪い例ね。」
どう見ても切れそうにない。
けれども、可愛いな、と思えるのでありました。
誰かが、一生懸命に作業している姿が
目に浮かんでくるのでありました。
赤い屋根の織物工場
近藤里美でした。
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JUGEMテーマ:伝統工芸
先日取材して頂いた ユーチューブ の番組が
アップロードされました。
去る10月、米沢市動画課 なおきち様 が
当社においで下さって、着物男子のための
番組を収録されました。
収録の様子はこちら↓
YouTube番組撮影に参加しました | 米沢織 宝来屋ブログ (jugem.jp)
そして遂に番組がアップロードされました。
機械の音が元気よく響く中、工場内をご覧頂き、
そのあと、当社社長との掛け合いで、
男物の着物談義、となっています。
着こなしも素敵な なおきち様と
男性のきもの入門のお話もあります。
この番組は、米沢市の肝いりで制作されたもので
市内のキラキラ星のような魅力を発見していく
番組のようです。
次の番組も楽しみ、と思っていましたら
タイトルに「前編」とありました。
ということは、「後編」もあるのでしょうか。
ともあれ、ご視聴下さい。
(21) 織もの探訪 第1回 近賢織物 〜着物男子のはじめ方・角帯ができるまで〜 - YouTube
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JUGEMテーマ:地域/ローカル
雪深い米沢です。
毎年、11月10日も過ぎると
いつ来るかなぁ。
どきどきしながら
雪の支度に入ります。
庭木の雪囲いです。
今年は暖かい日が続きましたので
12月2日、いつもお願いしている
造園屋さんが来て下さいました。
日程については、造園屋さんの都合に
お任せです。
昨年は暖冬で雪が積もりませんでした。
ならば今年は、雪囲いなしでいこうか!
とはならない雪国です。
沢山の縄を準備して頂きました。
高い木があるので囲う場所も多い。
「ブログに載せたいので
写真を撮らせて下さいね。」
とお願いしましたところ
「いい男に撮ってくだいよ!」
とリクエストがありました。
(笑)
この道40年のベテラン庭師さん。
でもどうぞ、気を付けてお願いします。
大抵2〜3人で3日間ほどかかる
この作業ですが今日は3日目、
最終日です。
朝のお茶も召し上がらずに
急ピッチで作業が進められています。
ありがとうございます。
これで安心して冬を迎えられます。
赤い屋根の織物工場
近藤里美でした。
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JUGEMテーマ:郷土料理
今日は山形青菜(やまがたせいさい)で
漬ける「おみ漬け」のお話です。
山形青菜を使って、青菜漬け(せいさいづけ)は
有名ですが、我が家でよく食べられるのは
「おみ漬け」(おみづけ)です。
大根と人参と一緒に細く切って
漬けるのですが、
初めから細かいので、
年配の方にも美味しく頂ける
辛みの効いた冬の味です。
レシピをまとめました。
どうぞ作ってお楽しみ下さい。
というより、来年の私に送る
メッセージのようなものです。
さあ、やってみましょう。
==*==*==*==*==*==*==*
材料
1.山形青菜 1kg
2.人参 200g
3.大根 250g
4.塩 45g (材料の3%)
青菜用に・・・・・・30g
人参と大根用に・・・15g
合計・・・・・・・・45g
5.だし醤油 ひたひたよりちょっと少なく。
*数字じゃなくてごめんなさい。
==*==*==*==*==*==*==*==*
作り方
1.材料を千切りにします。
大根、人参は細くお願いします。
青菜とのバランスが良いです。
2.「青菜」と「人参と大根」2つに
分けて、それぞれに塩を加えて
なじませます。
「青菜」の方は、しっかりと揉みこみます。
青汁がどんどん出るほど、揉みこみます。
ここが大事です。
3.ジップロックに入れて、更に
漬物用容器に入れて、重石をします。
3.5kgの重石をしました。
一晩、冷暗所に置きます。
4.翌日「青菜」を水でさらっと洗い、
布で水分を絞ります。
5.「人参と大根」は洗わないで
布で水分を絞ります。
6.「青菜」と「人参と大根」を
一緒のボールに入れて、混ぜます。
だし醤油をひたひたよりちょっと少なく
加えて、全体を混ぜます。
だし醬油、地元、平山孫兵衛さんの
「うまいたれ」を使っています。
7.再びジップロックに入れて、重石をします。
今度は2.5kgの重石をしました。
半日から一日、馴染ませてから
頂きます。
以上です。
小口に分けて冷凍しても結構です。
自然解凍して召し上がって下さい。
しその実の塩漬けを入れても美味しいです。
その時は、塩を少し控えて下さい。
松前漬けと一緒に漬けると、
お酒のお供に最高です。
納豆と一緒に召し上がると
ご飯が進みます。
ちなみに、畑の青菜があれば
少しずつ採ってきて、
少しずつ漬けることも出来ます。
こんな漬物容器を使うと
気軽に出来ます。
美味しいです・・・おみ漬け。
どうぞ、お楽しみ下さい。
赤い屋根の織物工場
近藤里美でした。
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赤い屋根の織物工場に
すらりとした着物姿の男性が
訪問されました。
小野川温泉の
登府屋旅館
社長 遠藤様です。
米沢市の依頼を受けて
YouTube番組を制作されるとのこと。
題材は着物。米織です。
第一弾として、当社を訪問して下さいました。
当社社長、近藤哲夫とともに
男性の着物について時間をかけて
お話されてました。
角帯を織り続けて100年の当社としては
これぞ、とばかりに豊富な帯を
ご覧いただきました。
次に、工場を見学していただきました。
私、YouTubeの撮影現場を拝見するのは
初めてです。お願いして同行させて頂きました。
驚いたのは、iphon一台を構えて
撮影されていたことです。
このiphonには、3つのカメラが搭載されていて、
広角の撮影が可能となっているそうです。
テレビの取材ですと、ライト、カメラ等
大きな機材が入りますが、
こちらは本当にコンパクトに
出来るものなのですね。
この企画は何回かに分けて続けられる
とのことです。
また次に、どちらかの機屋さんを訪問
されるのかもしれません。
番組のアップは11月と伺っております。
公開が楽しみですね。
その時にはまた、
改めてお知らせさせて頂きます。
ご訪問ありがとうございました。
見るだけではなく、発信してみたくなりました。
YouTubeに興味津々です。
赤い屋根の織物工場
近藤里美でした。
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JUGEMテーマ:伝統工芸
秋が深まってきました。
赤い屋根の織物工場では
ヒゲヒゲの糸を作っています。
漁網状の網を一本の糸に作ります。
網状のまま、染色します。
網目が捻じれないように
一旦広げて伸ばしてから
巻き取ります。
次に、網糸が一本の糸となるように
端を一本残してハサミで切っていきます。
反物を糸にして織る
裂き織りの糸づくりと同じですね。
切った糸を糸枠に巻き取っていきます。
長年この技術を開発、研鑽されて
来られた方から伝承して頂きました。
大切な宝物を引き継ぎました。
鳥の鳴き声しか聞こえない
静寂の中でスタッフが作業を
続けています。
「注意しているところや、
難しいところはどんなところですか?」
作業に集中しているスタッフに
質問してみました。
「耳を一本だけ残して切るのですが
染料の糊でしょうか?
網の糸同士がくっつこうとするので
しっかりと剥がすところです。」
また、こんなことも話してくれました。
「単純作業なのですが、
夢中になれます。
網、ネット状のものを糸にしよう、と
考えた人はすごいと思います。
それに、この網自体がどうやって
編まれたのか知りたいです。」
ヒゲヒゲに出来た面白い糸。
どんな織物が出来るのでしょうか。
楽しみですね。
赤い屋根の織物工場
近藤里美でした。
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JUGEMテーマ:伝統工芸
朝の最低気温と、日中の最高気温が
ほぼ変わりない、雨模様の一日でした。
寒露です。
秋の日はつるべ落とし
夕方、暗くなるのも早くなりましたね。
終業時は、外は真っ暗になってしまいます。
赤い屋根の織物工場では
この季節ならではの光景がみられます。
それは【あかり】です。
体育館のように広い工場内は
蛍光灯が沢山ありますが、
その存在がはっきりとわかるのが
この季節です。
織物を織るのですから
明るくなければなりませんが
どこもかしこも照らされて
いるわけでもありません。
機前(はたまえ)は大事です。
こうこうとした明かりが灯ります。
キズが出ないように布の下を
鏡で映しながら織るものもあります。
そこには 6ワット の可愛い蛍光灯が
付いています。
また、よこ糸が切れたのを察知する
フィーラーの灯があります。
深いブラウンの木部にオレンジ色の
丸い灯が灯ります。
まるでブランデーのような
色味で、見るたびにうっとりと
してしまう箇所です。
動いている織機
休んでいる織機
出番を待つ糸枠の影
間もなく終業です。
今夜の夕飯は何にしましょう。
郷愁溢れる工場の灯は
この季節ならではのものです。
明日もまた元気に仕事をしましょう。
近藤里美でした。
追伸:
この菊は食用です。
お浸しにすると、絶品。
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